〈癒しの空間tady〉

 

tadyとは、実はチェコ語です。

一度旅したことのあるチェコ。私にとって、とてもここち良い土地でした。

全くわからないチェコ語。カタコトに挨拶などの言葉を覚え

地元の人々と交わした会話が、なんだかとてもここち良かった。

チェコ語で何か良い言葉はないかしら?探してみたら、

 

 

tady = being here

ここにある

 

 

ここにいる。ただそれだけでいい。

そんな存在でありたい。

 

 

そして今ここにいる自分を大切にする。目の前にある今ここを大切にする。

そんな意味も込めてtadyと名付けました。

 

 

 


ー about me ー


 

 

小樽のサロンは

さまざまな癒しの時間を体験していただける空間に。

なぜこのような空間になったの?

ご興味を持っていただいた方のために

私の歴史をすこしだけご紹介させていただきます。

そしてちょっとだけ想いも綴らせていただきました。

よろしければご覧くださいませ。

 

 



〜小樽サロンまでの道のり〜


 

技術家庭科の中学校教師をしていた音楽好きな父とピアノ講師をしていた母。

この二人のもとに次女として生まれました。

 

 

私はこの二人の何を引き継いだのか?と時々考えます。

ピアノを習ったりいろいろしたけど、まったく音楽に才能を見出せず…

自己表現をするのが苦手だったけど、ちまちまと何かを作るのは好きだった。

なんの自信も持てない、そんな子供時代でした。

 

 

何をしてもパッとせず、何をしたいのかわからない私を見兼ねて、

父は裁縫の道へと進む可能性を示してくれ、

初めてそこで物を作る道があったのか!と気づかせてもらえた瞬間でした。

 

 

私は恵まれていました。

はっきりしない道であっても興味があることに進める道を与えてもらえ、

なんて幸せな人生なんだと。

ラッキーな自分をわかっていなかった当時の私。

今ははっきりと幸せな人生を与えてもらった恵の人生であることを

実感しています。

 

 

 

そして洋裁を学ぶ道へと進みました。

物を作るのも好きでしたが、物がとっても好きでした。

 

 

雑貨が好きで、でも当時は今のような多くの雑貨屋さんは札幌にはなく、

雑貨屋さんがあるとわかると電車を乗り継ぎ行けるところならどこまでも行き

めぐり歩き、物を手に取る楽しさにハマっていました。

 

 

その後初めて務めた販売の職場で、ドライフラワーを使ったフラワーアレンジメントの製作と講師という仕事をするように。

それまで縫い物しかしていなかった私でしたが、不思議なご縁と流れにより

導かれ、それをきっかけに生け花やフラワーアレンジメントを学び、

お花にハマる人生の始まりです。

 

 

 

 

物作りを一番していた20代。

個人でフラワーアレンジを教える仕事をしながら販売業を

ずっと続けてきましたが、30代は物を売ることにハマった時代です。

 

 

 

30代は家族や仕事などさまざまなトラブルが起き、

自分の人生の課題に大きく向き合わされ、苦しいことがたくさんありました。

でも自分自身を大きく変える貴重な経験です。

責任あるポジションでの仕事を経験をすることで、販売することの楽しさ、

人と関わることのおもしろさを知り、多くのことを学びました。

 

 

 

 

モノを作ることを薦めてくれた父は、私が20代前半、癌で他界しました。

母は私が小学校1年生の時に病気になり、長い闘病生活を送っていました。

 

 

 

30代がむしゃらに働き、気づけば自分のからだと心はボロボロに。

このままでは自分が病気になってしまう…

40代からは今までと違う人生の歩き方をしたい、そんな想いから退社。

自分のお店、雑貨屋さんをオープンさせようと意気込んでいました。

 

 

 

でも、いざ歩みを進めてみると、全然違う人生の始まりでした。

 

 

 

母の体力が徐々に落ちていっていることに気づきました。

肺炎を繰り返す母。

でもギリギリだったけど母は回復するので、母の生命力と気力に感服。

 

 

 

そんな母に私なりにより添える「何か」を探し始めました。

父の時には何かできる自分がまったく居なかったので、

何かをできる自分になり、後悔しない自分でありたいと。

 

 

 

当時私はハーブやアロマテラピー の勉強を始めていて、

そんな私を取りまく環境は、植物に関わりのある方や、

身体に携わる仕事をされている方々とのご縁が増えていました。

 

 

 

 

自分の意識が変化していくなか出逢ったのが『チャンピサージ』でした。

 

 

 

入院が長く続く母をみていて、

 

「お風呂に入ることができない母に頭の何かのケアができたらいいなぁ。

 自分だったら頭がスッキリすることをしてもらえたら嬉しいなぁ。」

 

と思いその足で本屋へ行き、手にとった本が『チャンピサージ入門』でした。

 

 

 

チャンピサージが何なのか、何もわからないまま開いた本の中には、

私が求めていたそのものが、まさに載っていたのです。

試行錯誤、本を見ながら実践してみた頭のセルフケアは、

なんとも言えないここち良さがあり、

 

「これは人にやってもらったら絶対に気持ちいいはず!」

 

と絶対的な理由なき確信を持ち、その2ヶ月後には東京へ学びに行ってました。

 

 

 

人生とは面白いものです。

 

 

 

自分の頭で考えること以外の何かに突き動かされ、

無意識下の行動が人生を変えることがあるのです。

 

 

 

セラピストになる人生なんかまったく考えていなかった。

自分でもびっくりな人生を歩み始めた自分。

 

 

 

今でも今のこの自分が不思議に感じることがありますが、

これが人生の面白さで醍醐味なんだなぁとしみじみ感じます。

 

 

 

あれこれ考えず行動すると決め、でもまたなんやかんやと悩み考え、

でも自分の人生の流れに勇気を持ってぴょんと乗っかってみたら、

そこには自分の知らない景色が広がっていて、

そこは私にとって、とてもここち良い世界でした。

 

 

 

ここに来れたのは母のおかげであり、父のおかげであり、

今まで出逢った方々とのご縁が導いてくれました。

 

 

 

長くなりましたが…

すべてが感謝でしかありません。

自分の人生ここまで来れたのも多くの助けあってこそ。

これからの人生折り返し、少しでも私の経験がお役に立つことを想い、

この小樽の場で良い循環が生み出されますよう、

たくさんの笑顔が生まれる癒しの空間にしていきたいと思っております。

 

 

 

人が癒されると感じることはさまざま。

 

 

好きなものに囲まれたり

好きな人と一緒にいたり

好きなことをしたり

好きな音楽を聴いたり

好きな香りを嗅いだり

何かを作ったり

妄想したり

運動したり

海や緑をみたり

セラピーを受けたり…etc

 

 

 

すべては無理でも

札幌から小樽へ移ることでできることが増える、

感じられる癒しの可能性が広がる、そう思い移動してきました。

 

 

 

14歳から20代過ごした小樽。

また帰ってきました。

 

 

50代の人生に突入です。今までの集大成。

これまで経験し自分を作り上げてきたものを、惜しみなく出す。

出し尽くす。楽しみながら。

そして自分らしい人生の時間を、

新しくこの小樽の地で刻んでいきたいと思います。

 

 

どうぞ、これからの〈癒しの空間tady〉も宜しくお願いいたします。

 

 

 

 

2022年10月

癒しの空間tady 西内友理子